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「ダメージレス」メニューなんてない!そんな美容室は信用するのNGかも…

「ダメージレス」メニューなんてない!そんな美容室は信用するのNGかも…

ヘアサロン・美容室

今の美容室は、コンビニよりも多いと言われており、激戦区がたくさんあるとも言われています。それだけ多くの美容室があると、流石に選ぶのが大変ですよね?もちろん美容室経営者も同じで大変ですが、ダメージレスメニューを謡ってまで、集客しているところが何気に多くあります。それに釣られていくお客様…注意してください。

美容室の施術の仕組みを知ればダメージレスなんて言葉使えない…

美容師は髪のプロだけあり、髪のことに詳しいのは確かです。
だからこそ、ダメージレス○○なんてメニューを出しているところは、注意したほうがいいでしょう。

その理由は簡単。「ダメージなし」で髪を施術するのは、ほぼ無理だからです。

ヘアカラーやパーマなどの、薬剤を使った施術を指すので、そのあたりは語弊があるかもしれません。
それでも、美容室のメニューの大半は、ダメージレスなんて無理だと思っていいですよ。

パーマ、縮毛矯正などの場合

パーマ剤の反応プロセスと4つの結合は深い関係があります。
4つの結合のうち3つの結合を切断し、美容技術の中で最も効率的に髪を軟化させる薬剤がパーマ1剤です。

水素結合 ←薬剤塗布で切断
イオン結合 ←パーマ剤がアルカリ性なので髪のpHもアルカリ性に傾くことによって切断
S-S結合 ←1剤の還元作用で切断
パーマや縮毛矯正などの、髪のシルエットを変える施術は、ダメージレスで行うのは無理です。
それは上記の仕組みを見れば一目瞭然でしょう。
髪のシルエットを変える施術は、髪内部にある結合を切断しているからです。

切断という言葉がある時点で、ダメージがある前提で施術をします。
少なくともダメージを抑える方法があるのは確かですが、「レス」なんてことはありません。

ヘアカラーの場合

1剤と2剤を混ぜたものを「混合液」と呼ぶのですが、これを髪に塗ると、1剤の中のアルカリ剤が髪のキューティクルを開きます。すると、混合液が髪の内部に浸透していきます。

発色した染料の分子は結合して元より大きくなるという性質があるので、髪の内部に浸透した後は閉じ込められます。こうしてヘアカラーの色が髪に定着するというわけです。
ヘアカラーに関しても同様です。
髪の毛にある色素と、ヘアカラー剤の色素を混ぜ合わせて、髪の毛の色を変えるのがヘアカラーになります。

そのためには、キューティクルを無理やり開かせているため、そこにダメージがあります。

もちろん、キューティクルの負担が少ないヘアマニキュアに関しても、ダメージがあります。
傷まないと言われているのは、ヘアカラー(アルカリカラー)よりも全然傷まないですよ~って事で、ヘアマニキュアでも髪の毛は傷んでしまいます。

ダメージする原因は、2つ。
「ベンジルアルコール・エタノール」と「コーティング剤」
これがヘアマニキュアの傷みの原因です。

ダメージレスという言葉を使う美容室の理屈

ダメージレスメニューは、少なくともダメージレスではありません。
上記で紹介したように、髪型を変える時点で、何かしらのダメージを与えてしまいます。

しかしなぜ美容室では、ダメージレスメニューが絶えないのでしょうか?
それはお客様へのインパクトを狙っての言葉遊びだからです。

オイルカラーやオーガニックカラーなど、ダメージがなさそうなイメージができます。
ダメージレスとは言っていないので、このあたりは大丈夫ですが、さらに「ダメージがないと煽って集客している」のがダメージレスメニューというわけです。
お客様を騙すつもりはないでしょうが、その言葉のまま捉えるのは辞めてくださいね。
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