イプサクリエイティブオイルは、なぜ注目されていた？廃盤でも語られる魅力と代替アイテム

メイク

イプサの「クリエイティブオイル」は、画期的なコンセプトで多くのコスメ好きを魅了しました。しかし、残念ながら現在は生産が終了（廃盤）しており、その復活を望む声が後を絶ちません。そこで以下では、なぜこのオイルが注目されていたのか、その魅力と使い方を改めて振り返るとともに、その「質感カスタマイズ」という考え方を今あるアイテムで再現するためのヒントをご紹介します。

イプサ「クリエイティブオイル」が変えたベースメイクの常識
「ツヤ足し・フォギー仕上げ」を再現！使い方と代わりになるアイテムのヒント
まとめ

イプサ「クリエイティブオイル」が変えたベースメイクの常識

イプサの「クリエイティブオイル」は、ただのメイクアップオイルではありませんでした。

それは、従来の「肌色」を合わせるベースメイクから一歩進み、肌の「質感」を自分でカスタマイズするという、画期的な発想を提案したアイテムです。

限りなく素肌と一体化させ、素肌の生命感を再現するオイル。リアルで生命感あふれる肌に仕上げるために、皮脂に近い質感であるオイルを用いることでベイスメイクと素肌との一体感が得られ、生き生きとした素肌へ導きます。肌にツヤを与えながら、ファウンデイションを素肌と一体化させて見せるシアーグロウ処方。ツヤのある仕上がりを保つエモリエントオイルを採用し、乾燥しやすい肌に輝きをプラスして見せるゴールドパールブレンドを配合しました。
via アットコスメより

この「オイル仕立て」という考え方により、ファンデーションと素肌との一体感が高まり、まるで内側から輝くような生命感あふれる肌を演出できたわけです。

なりたい肌印象に合わせて選べる2種類があったのも大きな魅力で、乾燥しやすい肌に自然なツヤを与える「シアーゴールド」と、テカリを抑えふんわりとした透明感のあるフォギー肌に仕上げる「エアリーホワイト」というアイテムがありました。

いつものベースメイクに少量「ちょい足し」するだけで、プロが仕上げたような質感を簡単に作れる手軽さが、多くの女性たちの心を掴みました。

「ツヤ足し・フォギー仕上げ」を再現！使い方と代わりになるアイテムのヒント

via www.photo-ac.com

クリエイティブオイルは廃盤となってしまいましたが、その「質感カスタマイズ」のテクニックは、今あるアイテムで応用できます。

「シアーゴールド」のようなツヤ足しをしたいなら、手持ちのファンデーションに、保湿効果の高い美容オイルや、微細なパール配合のリキッドハイライターを1滴混ぜてみましょう。

そのため、ジェニーは「化粧下地として（美容オイルを）肌に直接塗る場合は、Tゾーンのように皮脂が出やすい部分は避け、頬などの顔の高いところを中心につけるのがオススメ」とコメント。こうすることで、肌にうるおいを与えながら、気になるベタつきを抑えることができるそう。
via FRONTROW｜メイクアップアーティストジェニー・パティンキンより

このように、全顔ではなくツヤを出したい頬の高い位置などに部分使いするのが、自然な立体感を出すコツです。

一方、「エアリーホワイト」のようなフォギー仕上げを目指すなら、皮脂コントロール効果のある下地をTゾーンなどの気になる部分にだけ仕込んだり、メイクの仕上げに超微粒子のフェイスパウダーを大きなブラシでふんわり重ねたりするのがおすすめです。

「質感」を意識してアイテムを組み合わせる、クリエイティブオイルが教えてくれたメイクの楽しさを、ぜひ手持ちのコスメで再現してみてください。

まとめ

イプサの「クリエイティブオイル」は、私たちに「ベースメイクの質感は自分で作れる」という新しい楽しみ方を教えてくれた、まさに伝説的な製品でした。

製品自体は手に入らなくなってしまいましたが、その「質感カスタマイズ」という考え方は、今あるコスメを工夫して使うことで十分に再現が可能です。

ツヤが欲しい日には美容オイルやリキッドハイライトを、サラサラなフォギー肌にしたい日には部分用下地やフェイスパウダーを、といったように、その日の気分や肌状態と向き合いながらメイクを組み立てる楽しさは、きっとあなたのメイクの幅を広げてくれるはず。