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化粧水のつけすぎは逆効果?肌が潤う「適量」と、効果を高める正しいつけ方

化粧水のつけすぎは逆効果?肌が潤う「適量」と、効果を高める正しいつけ方

スキンケア

良かれと思って続けている「とにかくたっぷりと化粧水をつける習慣」は、もしかしたら、かえって肌の乾燥や肌荒れを招いているかもしれません。以下では、まず、なぜ化粧水の「つけすぎ」が逆効果になってしまうのか、その理由を解説します。

化粧水のつけすぎは逆効果?肌の潤いをかえって奪う、やりすぎ保湿のリスクとは

潤いを求めて、化粧水を何度も重ね付けしたいという気持ちはよく分かりますが、肌の角層が一度に抱え込める水分量には限界があります。許容量を超えて与えられた化粧水は、肌に浸透せずに、表面に残ってしまうでしょう。

そして、この肌表面に残った過剰な水分が、以下のような肌トラブルを引き起こしてしまうかもしれません。

・かえって肌が乾燥する:肌表面の余分な水分が蒸発する際に、肌内部のもともとあった潤いまで一緒に奪ってしまい、乾燥を助長するケースがある。
・バリア機能が低下する:肌が常に湿った「ふやけた」状態になることで、外部の刺激から肌を守るバリア機能が乱れ、かえって刺激を受けやすい、ゆらぎやすい肌になる。
・ニキビや肌荒れの原因に:過剰な水分や成分が、毛穴詰まりや雑菌の繁殖を招き、ニキビや肌荒れの原因となる。

「たくさん使えば潤う」という考え方は、かつて流行したこともありましたが、現在では、適量を守ることの重要性が指摘されています。
化粧水の使用量については,化粧水をふんだんに使うことが流行した時期もあるが,基本的には,適量を丁寧に塗布し,その後油分を含む乳液やクリームを塗布し水分の蒸散を防ぐほうが効果的と考えられている。

化粧水の「適量」とは?肌が潤ったサインと、効果を高める正しいつけ方

では、肌にとっての「適量」とは、どのくらいなのでしょうか?まず、一般的な使用量の目安として、多くの製品で「500円玉大」とされています。
<使用量>
化粧水と乳液の正しい量を確認し、コットンにとり出しましょう。

化粧水:500円硬貨大よりやや大きめにたっぷり
乳液:10円硬貨大よりやや大きめにたっぷり
※首に使用する際、足りない場合はさらに少量つけ足します。
しかし、これはあくまで目安です。季節やその日の肌のコンディションによって、必要な水分量は変わります。そこで、ご自身の肌で「潤った」と感じるサインを知りましょう。

そのサインとは、「手のひらが、肌に吸い付くような、もっちりとした感触」です。

化粧水をなじませた後、ハンドプレスをしてこの感触があれば、それがあなたの肌にとっての「適量」の合図です。もし、まだ肌が乾いているように感じれば、少量ずつ重ね付けしましょう。

【効果を高める正しいつけ方】
1. 化粧水を手に取り、両手で軽く温める。
2. 顔全体を包み込むように、やさしくなじませる。
3. ゴシゴシこすったり、パンパンと強く叩き込んだりするのは避ける。
4. 手のひら全体で顔を覆う「ハンドプレス」で、じっくりと浸透させる。

そして、最も重要なのが、化粧水の後は、必ず乳液やクリームで「フタ」をしましょう。化粧水だけでケアを終えてしまうと、補給した水分はどんどん蒸発してしまいます。油分を含むアイテムで最後にしっかりフタをして、潤いを閉じ込めましょう。

まとめ

健やかな肌を育む保湿ケアは、化粧水の「量」に頼るものではありません。

大切なのは、一回一回のスキンケアで、自分の肌と向き合うこと。肌の声に耳を傾け、「もう十分だよ」というサインを感じ取ること。そして、与えた潤いを、乳液やクリームでしっかりと守ってあげることです。

ご紹介した「手が肌に吸い付く感覚」を目安に、今日のあなたの肌が求める、ちょうど良い量を見つけてみてください。それが、健やかなうるおい肌への、一番の近道です。
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