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そのハリ不足、年のせいだけじゃない！コラーゲンを守る、大人のための新習慣

そのハリ不足、年のせいだけじゃない！コラーゲンを守る、大人のための新習慣

スキンケア

年齢を重ねるにつれて、肌の弾力が失われていくように感じていないでしょうか？その原因の多くは、肌の弾力を支える「コラーゲン」の不足にあるのかもしれません。以下では、肌のコラーゲンが減少して、肌質が低下してしまう根本的な原因を解説します。

目次

肌のハリ不足はなぜ起こる？コラーゲンの役割と減少・劣化を招く要因

私たちの肌が、ふっくらとしたハリや弾力を保っていられるのは、皮膚の深い層で、コラーゲンというたんぱく質の線維が、網目状のネットワークを形成し、肌の土台をしっかりと支えているからです。

しかし、この重要なコラーゲンは、様々な要因によって量が減ったり、質が低下したりしてしまいます。

その主な3つの要因を見ていきましょう。

1. 加齢による「生成力の低下」：コラーゲンを作り出す力は20代をピークに、年齢とともに新しいコラーゲンが作られる量より、古くなっていく量のほうが上回っていく。
2. 紫外線による「コラーゲンの破壊」：紫外線は、肌の奥深くまで到達し、コラーゲンの線維を破壊するだけでなく、変性させることもある。
3. 生活習慣による「質の低下（糖化など）」：コラーゲンの「質」を低下させる大きな要因が、食生活などによる「糖化」。体内の余分な糖がコラーゲンと結びつき、コラーゲンを変性させてしまう。
先ほど、コラーゲンを補強するために「架橋」というパーツが必要という話をしました。糖化でその架橋にAGEsが付くと、「悪い架橋」になってしまいます。悪い架橋が付いたコラーゲンはゆがんだり壊れたりして、コラーゲンの量だけでなく、質も低下してしまいます。また、分解されにくくなり、代謝がスムーズに行われにくくなります。

コラーゲンを守り、育むために。日々の「スキンケア」と「食生活」でできること

via www.photo-ac.com
加齢という自然な変化を止められません。しかし、日々の習慣を見直すことで、コラーゲンの減少や劣化のスピードを緩め、健やかな状態をサポートできます。

【外側からのケア】スキンケア

・紫外線から「守る」：コラーゲンケアで最も重要なのが、紫外線対策。季節や天候に関わらず、毎日日焼け止めを塗る習慣をつける。
・化粧品で「育む」：レチノールやビタミンC誘導体、ナイアシンアミドなどが配合された美容液などを、日々のケアに加えるのがおすすめ。

【内側からのケア】食生活

コラーゲンはたんぱく質の一種です。健やかなコラーゲンを育むためには、その材料となる栄養素を食事からバランス良く摂りましょう。

・肉や魚、大豆製品などから摂取できるたんぱく質
・たんぱく質からコラーゲンを再合成する際に不可欠なビタミンC（野菜・果物）
・鉄分（レバー、赤身肉など）

上記の食べ物をセットで摂ることを意識してください・

では、コラーゲンそのものを、食事やサプリメントで摂取することに効果はあるのでしょうか？この点については、様々な研究が進められていますが、国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所は、現時点での研究結果を以下のようにまとめています。
コラーゲンを摂取したときの、肌や関節の機能に対する効果を調べたところ、一部の研究で皮膚の弾力の改善や、ひざの伸びの改善が認められましたが、皮膚の水分量やシミ、シワ、ひざなどの痛みや違和感への効果は認められていませんでした。
つまり、「コラーゲンを食べれば、そのまま肌のコラーゲンになる」という単純な話ではないものの、肌の弾力改善に、何らかの良い影響を与える可能性は示唆されています。まずは、その材料となるたんぱく質などをバランス良く摂ることが基本と言えるでしょう。

まとめ

肌のハリを支えるコラーゲンは、年齢や紫外線、そして日々の生活習慣によって、少しずつ減少し、質も低下していきます。

しかし、それはただ受け入れるしかない現象ではありません。

紫外線や糖化といった、コラーゲンを「減らす」要因をできるだけ避け、コラーゲンの生成を助けるスキンケアや食事といった、「育む」習慣を意識的に取り入れること。

特別なケアも大切ですが、ハリのある肌への一番の近道は、この日々の小さな積み重ねです。今日からできることを一つでも始めて、未来の肌を育んでいきましょう。
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