シミ取りレーザーは一回で消えるは本当？消えるシミ・消えにくいシミと「色戻り」の真実

スキンケア

気になる顔のシミ。コンシーラーで隠す毎日から解放されたいと、シミ取りレーザーを検討している方も多いのではないでしょうか？その際に誰もが抱くのが、「一体、何回くらい通えばシミはなくなるの？」という、回数や期間に関する疑問です。以下では、シミ取りレーザーの必要回数などを解説していきます。

シミ取りレーザーは一回で終わる？シミの種類で異なる必要回数の目安
レーザー照射後にシミが濃くなる？「色戻り」の正体と、効果を左右するアフターケア
まとめ

シミ取りレーザーは一回で終わる？シミの種類で異なる必要回数の目安

結論から言うと、シミ取りレーザーの必要回数は、あなたのシミがどのタイプかによって大きく異なります。1回で効果が期待できるシミもあれば、複数回の治療が必要なシミもあると思っておきましょう。

▼1回で効果が期待できるシミ
・紫外線が主な原因でできる「老人性色素斑」
・遺伝的な要因が大きい「そばかす（雀卵斑）」など

輪郭がはっきりしているシミは、1回の治療で効果を実感できるケースが多い印象です。

「ピコレーザー」や「Qスイッチレーザー」といった、シミの原因であるメラニンにピンポイントでアプローチできるレーザーがこれにあたります。

レーザーは熱エネルギーが深くまで届き、メラニンを除去する効果も強い一方で、肌への刺激も強いため照射範囲は治療を行いたい箇所に限定されます。
境界が明確で、くっきりとした大きなシミを消したいという場合におすすめです。
via 城本クリニックより

▼複数回の治療が必要なシミ
・一方で、女性ホルモンの影響などが関係するとされる「肝斑」
・皮膚の深い部分（真皮）に色素がある「ADM（後天性真皮メラノサイトーシス）」など

これらのシミは、複数回の治療が必要です。

これらのシミに強いレーザーを一度に照射すると、かえって悪化させてしまうリスクがあるため、弱い出力のレーザーを3〜5回、場合によってはそれ以上、繰り返し照射し、肌への負担を抑えながら徐々にメラニンを破壊していきます。

レーザー照射後にシミが濃くなる？「色戻り」の正体と、効果を左右するアフターケア

via www.photo-ac.com

「せっかくレーザー治療を受けたのに、数週間後にシミが前より濃くなった…」

これは、シミ取りレーザーで最も多くの方が不安になる「失敗したかも？」という現象です。

しかし、これは多くの場合、失敗ではありません。「炎症後色素沈着（えんしょうごしきそちんちゃく）」、通称「色戻り」と呼ばれる、治療の過程で起こりうる正常な反応です。

レーザーによる刺激で肌が軽い炎症を起こし、その防御反応として一時的にメラニンが生成されることで起こります。この色戻りは、通常3ヶ月〜半年、長くても1年ほどで自然に薄れていきます。

そして、この色戻りを悪化させず、レーザー治療の効果を最大限に引き出すために最も重要なのが「アフターケア」だと思っておいてください。レーザー治療は、いわば肌の土を耕す作業のため、その後の美しい肌を育てるのは、あなた自身の毎日のケアです。

レーザー治療を受けて消えたと思っていたシミが、同じ場所から再び現れることがあります。

顔には見えないシミがたくさんあり、レーザー治療は、それらのシミを完全に対処することはできません。

レーザー治療後に、シミがなくなったと思ってシミ対策を怠ると、シミは再発してしまいます。
via ハダメディア by BIHADADO.TOKYOより

治療を成功させるために、以下のケアは必ず徹底しましょう。

・徹底した紫外線対策：レーザー後の肌は紫外線の影響を非常に受けやすい状態。日焼け止めを毎日塗る、帽子や日傘を活用するなど、徹底した対策が必要。
・保湿：肌が乾燥していると、バリア機能が低下し、刺激を受けやすくなる。普段以上に丁寧な保湿を心がけること。
・摩擦を避ける：施術部位を強くこすったり、刺激の強い化粧品を使ったりするのは避けることが大事。

まとめ

シミ取りレーザーは、1回で終わるものもあれば、複数回の治療が必要なものもあります。そして、そのどちらの場合でも、施術後のアフターケアが最終的な仕上がりを大きく左右します。

では、自分のシミがどちらのタイプで、何回の治療が必要なのか。それを知るためには、どうすれば良いのでしょうか？

答えは一つです。自己判断はせず、まずは信頼できるクリニックで専門医の診断を受け、ご自身のシミの種類を正確に知ること。それが、シミ取り治療を成功させるための、最も確実で重要な第一歩です。