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夏の髪の広がり・うねり対策|湿気に負けない、くせ毛さんのためのヘアケア術

夏の髪の広がり・うねり対策|湿気に負けない、くせ毛さんのためのヘアケア術

ヘアスタイル

梅雨から夏にかけて、湿度が高くなる季節。くせ毛の方にとっては、一年で最も悩ましい時期かもしれません。しかし、なぜ夏になると、くせ毛は特に言うことを聞かなくなってしまうのでしょうか?そこで以下では、その科学的な理由を、夏の2大要因である「湿気」と「汗」から詳しく解説します。

なぜ夏はくせ毛が広がる?湿気と汗が髪に与える影響と、その仕組み

夏にくせ毛が特にまとまりにくくなるのには、主に2つの原因が関係しています。その仕組みを理解できれば、効果的な対策ができるようになるでしょう。

・湿気による髪の膨張:最大の原因は、空気中の「湿気」。髪の毛は、空気中の水分を吸ったり放出したりする性質を持っている。特に、カラーや紫外線などでダメージを受けている場合は要注意。表面のキューティクルが剥がれやすく、より多くの水分を吸い込んでしまうため、うねりや広がりが顕著になる。
・汗によるスタイリングの崩れ:頭皮や生え際にかいた汗の水分や塩分が髪に付着すると、湿気と同じように髪の内部の結合を切り、ヘアアイロンなどで整えた形状を崩してしまう。
毛髪の水分量は周囲の環境に影響され、湿度が高いと増えて、空気が乾燥していると減少します。毛髪の水分量が増えると、毛髪は膨潤し、太くなります。同時に、毛髪が水分を吸うと、毛髪内の結合(主に水素結合)が切れて柔らかくなり、髪本来の性質(クセやうねり)が出やすくなります。そのため、ヘアスタイルが広がったり、崩れたりするのです。

湿気と汗に負けない。夏のくせ毛を抑える「ヘアケア」と「スタイリング」のコツ

天気や体質は変えられませんが、日々のケアと朝のスタイリングを少し工夫するだけで、夏のくせ毛は格段に扱いやすくなります。「夜のヘアケア」と「朝のスタイリング」に分けて、具体的なコツを見ていきましょう。

▼夜のヘアケア編
・シャンプー・トリートメント選び: 髪の水分バランスを整えることが重要。保湿成分が豊富に含まれた、しっとり系のシャンプーやトリートメントを選ぶこと。
・ドライヤーのかけ方: 湿気対策の基本は、髪を完全に乾かすこと。タオルドライ後、すぐにドライヤーで根元からしっかり乾かし、最後に冷風を当ててキューティクルを引き締めると、髪内部の水分が保たれ、外からの湿気を吸いにくくなる。

【朝のスタイリング編】
・スタイリング剤の活用: 髪の表面をオイルやバームでコーティングし、湿気の侵入を防ぐ。
・まとまらない日の「ヘアアレンジ」: 無理にストレートにしようとせず、くせ毛を活かしたアレンジで乗り切るのが賢い選択。低めの位置でまとめる韓国風のルーズなお団子ヘアだと、清潔感があり、洗練された印象に仕上げられる。
低めにまとめた韓国風お団子ヘア。ざっくりとサイドから髪をまとめればおくれ毛がなくてもゆるっとルーズなおしゃれ感がアップ。お団子は上向きにアレンジしています。薄めの前髪もあいまって洗練されたお団子へアに。

まとめ

夏のくせ毛が手に負えなくなるのは、あなたの髪質のせいだけではありません。湿気と汗という、明確な原因があります。

そして、その原因が分かれば、正しい対策も見えてきます。夜はしっかり保湿して乾かし、朝はスタイリング剤で髪をコーティングしましょう。時には、くせを無理に抑え込むのではなく、おしゃれなアレンジで活かしてみてください。
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